やっかいな虫博物館
概して虫のつく言葉は虫けらに代表させる如く、虫に対する偏見によるものが多いせいか、あまりよい意味の言葉はない様です。
例えば、泣き虫、疳の虫、疝気の虫、虫の知らせ、虫が好かない、腹の虫が鳴く、虫の居所が悪い、ムシズが走る等など。せいぜい可愛いのは腹の虫くらいでしょうか?
私も大いに偏見をもって且つ皮肉をこめて世界の人間を眺めると、けして虫を馬鹿にする事はできません。
そんなヒトモドキの虫を調べてみました。
未だ採集した事がありませんが、こんな虫は集めたくありません。
アカホシアリマキ : アリマキの仲間で、体色は白色、胸に赤い丸い紋あり。
お尻から甘い蜜を出しアリに舐めさせ、代償に敵から守ってもらって
いる。群れを作る習性あり。日本特産種だが、近年世界中に分布す
るようになった。
ゴジュウボシオオアカアリ: アメリカ特産の世界最大の赤アリで、身体全体に50の白い星を持
つグンタイアリの仲間。アカボシアリマキと共生関係にある。
シロスジヤブテナガコガネ:世界最大のテナガコガネ。アメリカ特産。
長い足が武器で、他の大型のコーカサスカブトムシ等を押さえつけ
る力を誇示している。近年温暖化の影響か、中東の砂漠地帯に進
出し顰蹙をかっている。
コキントウコガネ :中国原産。中国の虫の1%しかいないの大型のコガネムシの仲間
だが、繁殖力が強く他を圧倒している。漢字で「姑金盗」と書く。云
われは姑息な方法で金を掠め取るところから来ている。
近年日本海付近にまで進出して金のなる木を探しているばかりでな
く、世界中飛び周り勢力を拡大している。体色は赤銅色で銅臭あり。
ドオブトサバクコガネ :中東特産、体色茶色(石油色)。大型の胴の太いコガネムシの仲間
で油を売って金蔵建てた大金持ち。
ドウボソクロゴキブリ :別名タリバーンコックローチが有名。身体は細く黒い小型のゴキブリ
で隙さえあれば世界各地に潜り込み、ゲリラ的行動で害毒を撒き散
らす唯一、牙の有るゴキブリで噛付かれると血が止まらない。
撲滅運動の下をくぐって潜伏し、発見するのに困難な種。
カンコクヤドリバチ :韓国特産の小型のヤドリバチ(宿取蜂)。
近年日本の竹島まで進出し定着を試みている。
チョウセンジコチュウ :北朝鮮に生息。他の世界を知らない自己中心的な虫で、ダニ類で
たかりや。外界に姿を見せるのは稀で、夜郎自大になっている。ど
んな大きな虫にも、一寸の虫五分の魂と言うより、蟷螂の斧でぶつ
かる様は何百年も前から進化しそこなった虫。
ニッポンツチスガリ :土地を住処にするカリバチの仲間。畑に分布。
絶滅危惧種になっており、国から大切に保護されている。過保護が
高じて進化が止まっている。最近バイオによる遺伝子組み換えで新
種を作る試みがなされている。
コッカイカネクイムシ :コクゾウムシの仲間で、ゴクツブシともいう。
日本では国会議事堂に巣くっている。お金を与えると必要以上によく
食べる貧欲な虫。世界中に分布。一般の家にいるコガタカネクイムシ
は♀が多い。
まだまだいっぱいいますよ。だけど小生の標本箱には入れたくないモノばかり。
あっ!! お断りしますが、こおに紹介した虫は実在しませんので誤解のないよう。
そうゆうお前は何虫かって??
多分、オジャマムシでしょう。